WindowsのノートPCは、使用中に本体が熱くなってファンが回り続けて止まらない状態になることがあります。
私はThinkPadを使っていますが、購入したばかりの状態では、ネット閲覧しているだけでファンが回りっぱなしになりました。
ノートパソコン本体の一部が熱をもち、キーボードなどが熱くなる場合は、CPUがフル稼働しています。
CPUがフル稼働すると熱を持つので、その熱を冷ますためにファンが回ります。
ノートPCのファンが回りっぱなしになる場合は、電源オプションで
- ファン使用の優先度を変更する設定
- CPUの稼働率を下げる設定
を試してみると良いでしょう。
この記事では、WindowsのノートPCのファンを止める方法について解説します。
ファンを止める方法・手順
コントロールパネル > システムとセキュリティ > 電源オプション > プラン設定の変更 > 詳細な電源設定の変更
コントロールパネルが分からない場合は、Windowsの設定から電源オプションを開けます。次の手順になります。
ファン使用の優先度を変更する設定
電源オプション > プロセッサの電源管理 > システムの冷却ポリシー
- バッテリ駆動:パッシブ
- 電源に接続:パッシブ
システムの冷却ポリシーは、発熱するCPUと冷却するファンについて、アクティブとパッシブのどちらかで制御できます。
アクティブは、ファンで冷却することを優先します。CPUのパフォーマンスが優先されて、発熱するCPUを冷却するためにファンが回りやすくなります。
パッシブは、CPUの温度を上げすぎないことを優先します。その代わりCPUのパフォーマンスは、ファンが回らない程度に抑制されます。
アクティブとなっている設定を、パッシブに変更することでファンが回りにくくなります。
CPUの稼働率を下げる設定
電源オプション > プロセッサの電源管理 > 最大のプロセッサの状態
- 100%:CPUをフルに稼働させます。熱を持ちやすいため、ファンが回りやすくなります。
- 99%:100%との違いは大きくて、CPUの稼働は抑えられ、ファンが回りっぱなしになることは無くなります。
- 90%:CPUの稼働はかなり抑えられ、熱を持つことはほぼ無くなります。ファンもときどきしか回りません。
- 80%:CPUの稼働は相当に抑えられ、パソコンが熱くなることは稀です。ファンはほとんど回りません。
- 50%:CPUの稼働は半分に抑えられ、ファンが回ることはありません。バッテリーの持ちを良くすることに繋がります。
最大のプロセッサの状態は、CPUの稼働率をどの程度にするかを設定できます。
どの程度CPU(プロセッサ)を稼働させたいかは人によるため、設定値は一概に言えません。
動画編集したり、複雑なプログラム処理を実行するならCPUの稼働率は下げるべきではないでしょう。
ウェブブラウザでネット閲覧したり、YouTubeを観るくらいなら、CPUの稼働率はそんなに高くなくて大丈夫です。
要するに、パソコンで何をするかによって、それに適したCPUの稼働率に設定する必要があります。
私のThinkPadの場合は、バッテリ駆動のときはCPUの稼働率を50%にして、ファンがバッテリーを食わないようにしています。また、電源に接続しているときでも80%にして、ファンが回らないようにしています。
まとめ
- WindowsのノートPCは、使用中に本体が熱くなってファンが回り続けて止まらない状態になることがある。
- CPUがフル稼働すると熱を持つので、その熱を冷ますためにファンが回る。
- システムの冷却ポリシーは、発熱するCPUと冷却するファンについて、アクティブとパッシブのどちらかで制御できる。ファンが回り続けて困るなら、パッシブ。
- 最大のプロセッサの状態は、CPUの稼働率をどの程度にするかを設定できる。大きな処理をしないなら、80%程度で良い。ファンはほとんど回らなくなる。