SQLiteを使った携帯できるデータベース構築の方法です。
データベースをUSBメモリで持ち歩けたら…どこでも出先のPCで使えて便利です。
バックアップもDBファイルをコピーするだけの手軽さ。
環境構築でインストールやPATHを通す必要はありません。
GUIツールにHeidiSQLポータブル版を使うので、初めての方でも簡単にポータブル・データベースを作れます。
もくじ
【はじめに】どんなデータベースができるのか?
USBメモリにSQLiteと、それを操作するHeidiSQLを入れて、ポータブルなデータベースを作ります。
せっかくなので、USBメモリも愛用している超小型な東芝製USBメモリ TransMemoryにしました。
ポータブル・データベースにぴったりのサイズ感です。
手順1. SQLiteをダウンロード
SQLiteのダウンロードはSQLite公式サイトからどうぞ。
「sqlite-tools….」と書かれたzipファイルを選択します。
ダウンロードしたらzipファイルを解凍して、展開したフォルダをUSBメモリに移動します。
手順2. SQLiteのデータベースを作成
SQLiteは、1ファイル=1データベースの構成になります。
データベースはコマンドプロンプトで作成します。
データベースにテーブルを作成したタイミングで、ファイルとして姿を現します。
HeidiSQLで扱えるSQLliteデータベースの拡張子は、.sqlite3.sqlite.db.s3dbです。
今回は映画のデータベースを作ってみます。拡張子は.dbを使用して説明します。
① USBメモリのドライブ(Dドライブとして説明します)を指定します。D:と入力します。
C:Users¥administrator>D:
② 移動しておいたsqliteフォルダ(=ディレクトリ)を指定します。cd ¥sqliteと入力します。
D:¥>cd ¥sqlite
③ sqliteディレクトリでデータベースを作成します。データベースの名前を「movie.db」とする場合は、sqlite3 movie.dbと入力します。
D:¥sqlite>sqlite3 movie.db
④ 続けてテーブルも作成します。テーブルの名前を「drama」とする場合は、create table drama(title, releaseyear);と入力します。
SQLite version 3.31.1 2020-01-27 19:55:54
Enter ".help" for usage hints.
sqlite> create table drama(title, releaseyear);
手順3. HeidiSQLをダウンロード
SQLiteのダウンロードはHeidiSQL公式サイトからどうぞ。
Downloads > Portableを選択します。
ダウンロードしたらzipファイルを解凍して、展開したフォルダをUSBメモリに移動します。
手順4. HeidiSQLでデータベースに接続
移動したHeidiSQLフォルダの中の「HeidiSQL.exe」をクリックして起動します。
セッション名は任意で構いません。
ネットワーク種別 | SQLite (Experimental) |
Library: | sqlite3.dll |
Database filename: | 作成したデータベース |
SQLiteに接続すると、HeidiSQLが開きます。
HeidiSQLに接続さえできてしまえば、テーブルを作成したり、データを修正したり…、GUIで直感的な操作が実現します。
HeidiSQLの画面の文字がちょっとボヤっとしてる場合は、DPI設定を変えるとくっきりします。