
桜マーク付きの子供用ライフジャケットでいい製品はあるかな。
桜マークって、なんで必要なんだろう。
ライフジャケットの安全基準を示すマークに桜マークがあります。
小型船舶に乗るときは、桜マークの付いたライフジャケットを着用するように義務付けられています。
小型船舶にかぎらず、海や川で子供を遊ばせる際にも、桜マークの付いたライフジャケットは安心・安全を担保してくれると言えるでしょう。
桜マークではなく、ライフジャケットの性能基準を満たすことを示すCSマークが付いている製品もあります。
この記事では、ライフジャケットの桜マーク・CSマークについて解説します。
後半では、桜マーク付き子供用ライフジャケットを紹介しています。
Contents

桜マークのライフジャケット
桜マークの付いた子供用ライフジャケットは、かなり限られてしまいます。
安全性・信頼性が高い子供用ライフジャケットを紹介します。
- ブルーストーム:高階救命器具株式会社(日本)。1935年より救命器具を製造・販売。性能向上とともにデザインも良くなっている。
- キャプテンスタッグ:キャプテンスタッグ株式会社(日本)。1976年からアウトドア用品を製造・販売。質実剛健で品質の良いメーカー。
- オーシャンライフ:株式会社オーシャンライフ(日本)。1966年より船舶用救命胴衣を製造・販売。国土交通省のページにも掲載されている。

どれも良い製品ですが、ブルーストームは改良が重ねられていてデザインも良いです。
ブルーストーム 

出典:Amazon
Mサイズ
- 身長:100~120cm
- 体重:15~25kg未満
- 定価:¥5,500
Lサイズ
- 身長:120~150cm
- 体重:25~40kg未満
- 定価:¥5,500

キャプテンスタッグ 

山でのキャンプ・川におすすめ!
出典:Amazon
アウトドア・キャンプ用品でよく見かけるメーカーがキャプテンスタッグです。
アウトドアに精通するキャプテンスタッグの子供用ライフジャケットは、デザインも良いです。
HULA
- 身長:100~120cm
- 体重:15~25kg未満
- 定価:¥8,800
オーシャンライフ 

出典:Amazon
Jr-1S型
- 身長:110~130cm
- 体重:40kg未満
- 定価:¥7,700
Jr-1M型
- 身長:130~150cm
- 体重:40kg未満
- 定価:¥7,700
桜マークとは
ライフジャケットには、水中で浮き上がる力が7.5kg以上あること、顔を水面上に維持できることなどの様々な安全基準が定められています。
国土交通省が試験を行って安全基準への適合を確認したライフジャケットには、 桜マーク(型式承認試験及び検定への合格の印)があります。
引用:国土交通省
桜マークとは、国土交通省の定める安全基準に合格した製品につけられるマークです。
小型船舶に乗るときは、必ず桜マークの付いたライフジャケットを着用する義務があります。
裏返せば、それだけ安全性が担保された製品であるということです。子供用ライフジャケットにも桜マークの付いた製品があります。
小型船舶に乗るわけではなくても、海や川で遊ぶときは桜マークの付いたライフジャケットを子供に着用させたいところです。
小型船舶におけるライフジャケットの安全基準
- 誤った方法で着用されないように作られたものであること。
- 浮力7.5kg以上(体重40kg未満の小児用は浮力5kg以上、体重15kg未満の小児用は浮力4kg以上)
- 非常に見やすい色のものであること
- 顔面を水面上に支持できるものであること
- 笛がひもで取り付けられていること
出典:国土交通省
ライフジャケットの性能において、浮力は非常に重要な項目です。子供用(小児用)の基準は太字で示した部分のとおりです。
つまり、桜マークが付いていることによって、子供用ライフジャケットとして安全性を担保された製品であることがわかります。
使用可能な船舶
タイプ | 使用可能な船舶 |
---|---|
A | すべての小型船舶 |
D | 陸岸から近い水域のみを航行する旅客船・漁船以外の小型船舶 |
F | 陸岸から近い水域のみを航行する不沈性能、緊急エンジン停止スイッチ、ホーンを有した小型船舶(水上バイク等)でかつ旅客船・漁船以外のもの |
G | 湾内や湖川のみを航行する不沈性能、緊急エンジン停止スイッチ、ホーンを有した小型船舶(水上バイク等)でかつ旅客船・漁船以外のもの |
出典:国土交通省
桜マークは小型船舶に係る安全基準なので、ライフジャケットのタイプが使用可能な船舶によって分けられています。
多くの桜マーク付きライフジャケットが「すべての小型船舶」で使用できるタイプAとなっています。

桜マークがついていれば安心。というわけですね。

CSマークとは
性能鑑定済みのものには、一定の基準を満足しているものであることを利用者が容易に認識出来るよう、CSマークが標示されます。
このレジャー用ライフジャケットでは、使用目的や使用環境に応じて製造者により推奨される浮力が設定されており、その浮力を表す規格としてL1、L2などの標示がなされます。
引用:日本小型船舶検査機構
もうひとつ、ライフジャケットの性能基準を示すマークにJCI(日本小型船舶検査機構)のCSマークがあります。
桜マークが付いていなくても、CSマークが付いていればライフジャケットに必要な性能が担保されているものと見ることができます。

小型船舶に乗る場合は、CSマークではダメです。桜マークが義務です。
小型船舶に乗る機会は無いと言い切れる場合には、CSマークが付いている製品でも良いでしょう。
子供用の浮力試験における規格は次のようになっています。
- LC1:体重が15㎏以上40㎏未満の子供用
- LC2:体重が15㎏未満の子供用
CSマークの付いた子供用ライフジャケットは、体重を基準にしてLC1かLC2を判断する必要があります。
まとめ
- 桜マークとは、国土交通省の定める安全基準に合格した製品につけられるマーク。
- 小型船舶に乗るわけではなくても、海や川で遊ぶときは桜マークの付いたライフジャケットを子供に着用させたい。
- ライフジャケットの性能基準を示すマークにJCI(日本小型船舶検査機構)のCSマークがある。
- 子供用ライフジャケットには、CSマークが付いている製品でも良い。
- オーシャンライフのライフジャケットは、桜マークを策定した国土交通省のページでも紹介されている。
