桜マーク付きの子供用ライフジャケットでいい製品はあるかな。
桜マークって、なんで必要なんだろう。
ライフジャケットの安全基準を示すマークに桜マークやCSマークがあります。
マーク | 桜マーク | CSマーク |
---|---|---|
承認 | 国土交通省 | 日本小型船舶検査機構 |
小型船舶 | 乗船できる | 乗船不可 |
ライフ ジャケット のタイプ |
TypeA TypeD TypeF TypeG |
L1 L2 L3 LC1 LC2 |
小型船舶に乗るときは、桜マークの付いたライフジャケットを着用するように義務付けられています。小型船舶(釣り船など)に乗船できるのは桜マーク付きのライフジャケットで、さらにすべての小型船舶に乗船できるのはタイプAのライフジャケットです。
オールマイティに使いたいのなら桜マーク付きのタイプAを買っておけばよいというわけです。
桜マークが付いているからといって、ライフジャケットの値段が高いというわけではありません。桜マーク付き子供用ライフジャケットを見てみると、国土交通省の安全基準を満たしつつ安価で信頼性高い製品がいくつかありました。
小型船舶にかぎらず、海や川で子供を遊ばせるときにも桜マークの付いたライフジャケットのほうが、あらゆる危険性に対して万全と言えるでしょう。
この記事では、ライフジャケットの桜マークやCSマークなど、安全基準を示すマークについて解説します。
桜マークの子供用ライフジャケット
- ブルーストーム『ヒューペ』:高階救命器具株式会社(日本)。1935年より救命器具を製造・販売。性能向上とともにデザインも良くなっている。
- オーシャンライフ『Jr-1』:株式会社オーシャンライフ(日本)。1966年より船舶用救命胴衣を製造・販売。国土交通省のページにも掲載されている。
- キャプテンスタッグ『HULA』:キャプテンスタッグ株式会社(日本)。1976年からアウトドア用品を製造・販売。質実剛健で品質の良いメーカー。
※こちらの記事で紹介しています。
桜マーク付きの子供用ライフジャケットは、かなり限られています。逆に言うと、世の中に出回っているライフジャケットには、桜マークが付いていないものが多いということになります。
とくに子供用ライフジャケットをネットで探して買う場合は、性能の低いものや粗悪品を掴まされないように気を付けるべきでしょう。中国から発送されてくるかたちばかりのライフジャケットもたくさんあります。
子供の命を託すライフジャケットなのに、安全性能が低い製品を買ってしまっては意味がありません。品質の見分けにもなる桜マーク付きのライフジャケットを購入することが、子供の安全のためには望ましいことです。
桜マーク付き子供用ライフジャケットのベスト3はこちらの記事で紹介しています。
桜マークとは
ライフジャケットには、水中で浮き上がる力が7.5kg以上あること、顔を水面上に維持できることなどの様々な安全基準が定められています。
国土交通省が試験を行って安全基準への適合を確認したライフジャケットには、 桜マーク(型式承認試験及び検定への合格の印)があります。
引用:国土交通省
桜マークとは、国土交通省の定める安全基準に合格した製品に押印されるマークです。小型船舶に乗るときは、必ず桜マークの付いたライフジャケットを着用する義務があります。
驚くかもしれませんが、国交省の検査官が製品の一つ一つにスタンプを押して承認しています。だからプリントではなく、スタンプになっています。
桜マーク付きのライフジャケットは、国が定める安全基準を満たす製品であるということです。もちろん、子供用ライフジャケットにも桜マークの付いた製品があります。
小型船舶に乗るわけではなくても、子供を海や川で遊ばせるときは桜マークの付いたライフジャケットを着用させたいところです。
国土交通省の認定基準
- 誤った方法で着用されないように作られたものであること。
- 浮力7.5kg以上(体重40kg未満の小児用は浮力5kg以上、体重15kg未満の小児用は浮力4kg以上)。
- 非常に見やすい色のものであること。
- 顔面を水面上に支持できるものであること。
- 笛がひもで取り付けられていること。
出典:国土交通省
国土交通省の認定基準を見ると、安全性を高いレベルで規定していることがわかります。
見やすい色であれば、落水したり流されたときにも発見しやすくなります。ネットで売られているライフジャケットには迷彩柄みたいなものもありますが、見つけにくい色のライフジャケットはまったく意味がありません。黄色・オレンジ・赤色などの警告色を選ぶようにします。
小児用のライフジャケットには、水面でうつぶせになったとしても、勝手に回転して仰向けになるものがあります。
小型船舶のタイプA/D/F/G
タイプ | 使用可能な船舶 |
---|---|
A | すべての小型船舶 |
D | 陸岸から近い水域のみを航行する旅客船・漁船以外の小型船舶 |
F | 陸岸から近い水域のみを航行する不沈性能、緊急エンジン停止スイッチ、ホーンを有した小型船舶(水上バイク等)でかつ旅客船・漁船以外のもの |
G | 湾内や湖川のみを航行する不沈性能、緊急エンジン停止スイッチ、ホーンを有した小型船舶(水上バイク等)でかつ旅客船・漁船以外のもの |
出典:国土交通省
桜マークのライフジャケットは、さらに小型船舶のタイプによって分けられています。
タイプAのライフジャケットなら、すべての小型船舶に乗船できる性能を持っています。わざわざタイプA以外のライフジャケットを選ぶ意味はないでしょう。
子供用ライフジャケットを買うときは、タイプDだったりタイプFだったりするものもあるので、買うときに注意する必要があります。
CSマークとは
性能鑑定済みのものには、一定の基準を満足しているものであることを利用者が容易に認識出来るよう、CSマークが標示されます。
このレジャー用ライフジャケットでは、使用目的や使用環境に応じて製造者により推奨される浮力が設定されており、その浮力を表す規格としてL1、L2などの標示がなされます。
引用:日本小型船舶検査機構
もうひとつ、ライフジャケットの性能基準を示すマークにJCI(日本小型船舶検査機構)のCSマークがあります。
桜マークが付いていなくても、CSマークが付いていればライフジャケットに必要な性能が担保されていると見ることができます。
小型船舶に乗る場合は、CSマークではダメです。桜マークが義務です。
小型船舶に乗る機会は無いと言い切れる場合には、CSマークが付いている製品でも良いでしょう。
CSマークの子供用ライフジャケットのランクは次のようになっています。
- LC1:体重が15㎏以上40㎏未満の子供用
- LC2:体重が15㎏未満の子供用
CSマーク場合は、子供の体重を基準にしてLC1かLC2を判断する必要があります。
まとめ
- 桜マークとは、国土交通省の定める安全基準に合格した製品に押印されるマーク。小型船舶に乗るときは、必ず桜マークの付いたライフジャケットを着用する義務がある。
- 桜マーク付きの子供用ライフジャケットは、かなり限られている。世の中に出回っているライフジャケットには、桜マークが付いていないものが多い。
- タイプAのライフジャケットなら、すべての小型船舶に乗船できる性能を持っている。わざわざタイプA以外のライフジャケットを選ぶ意味はない。
- 小型船舶(釣り船など)に乗船できるのは桜マーク付きのライフジャケットで、さらにすべての小型船舶に乗船できるのはタイプAのライフジャケット。
- 実際に、桜マーク・タイプAのライフジャケットを見てみるとわかるが、桜マークが付いてるからといって値段が高いわけではない。