「たで食う虫も好き好き」の意味は「好みは人それぞれ」です。たで(蓼)とは…刺身のつまに使われた赤紫色の草を見たことがあるかもしれません。
蓼には辛味があります。ほとんどの虫は食べないのですが、食べる虫もいます。
「多くの人が好まなくても、それを好む人もいる」ということを例えています。
「たで食う虫も好き好き」の意味
「たで食う虫も好き好き」の意味を一言でいうと「好みは人それぞれ」になります。
人の好みについて理解できないときにも、その好みを容認しようという思いが込められています。
しかし一方で、理解できない好みを持つ人を揶揄するように使ってしまうことが多いようです。
「あれが好きだなんて、ちょっと変わってるよね」という本音が、蓼という好まれざる植物を用いたところに表れています。
英語では、もう少しポジティブになります。
There is no accounting for taste.
と表現されるようです。tasteの指すところは「好みの味」であり、それを説明することなどできない…という意味になります。
「好きなら、それでいいじゃん」という感じです。
「たで食う虫も好き好き」の使い方
「あいつの服、見た?」
「まあ、たで食う虫も好き好きだからな」
という、ちょっと含みのある使い方で耳にすることが多いです。
服装や音楽のセンス、異性の趣味…といった人の好みは、善し悪しの評価を口にしづらい部分です。
そこで、「たで食う虫も好き好き」という言葉が濁してくれる役目を果たします。
使う場面によっては、良い意味で伝わらないことがあります。
「たで食う虫も好き好き」の、たで(蓼)とは
たで(蓼)は辛味のある野草で、昔から薬味として利用されてきました。
刺身のつまに使われている赤紫色の草を見たことがあるかもしれません。
あの草を刺身と一緒に食べて美味しいと思うかどうかは、人それぞれです。
私は蓼の味が嫌いではありません。
関係あるかどうかわかりませんが、異性の好みも「変わってるね」と言われます笑